心理療法でしていることと目指すもの
- silayaoweb
- 9月25日
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シロバナシナガワハギが咲いていました。花言葉は「もの思い」だそうです。
お母さんが言葉を持たない赤ちゃんを抱っこして、「どうしたのかしら」と赤ちゃんの気持ちに思いを馳せることを、イギリスの精神科医/精神分析家のビオンという人が「もの思い」と名付けて、こころを育む大切な機能としました。
心理療法では、心理療法家は「もの思い」をしてお話しに来られている方の言葉にならない気持ちに思いを馳せます。
お話しに来られる方(子どもも大人も)には、心理療法家が何でもこころを見抜いていると、ちょっと緊張して来られる方がおられます。いろいろ話したけど、こんなんで分かるのかなぁと気を使ってしまう方もおられます。心理療法ってどんなことするんだろうと、「?」いっぱいで来られる方もおられます。
心理療法では、心理療法家は「もの思い」を通して、お話しに来られた方と心理療法家の関係の中で起きていることを一緒に考えていきます。決して心理療法家が独りで知っていて考えているわけではありません。言葉にしてお話しされていることも、言葉にならないことも含めて、いろいろ教えてもらいながら一緒に考えていきます。そうやって時間をかけて共同作業を積み重ねて行くことで、こころの変容と成長を目指します。


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