AIに悩み相談することへの心配(私見)
- silayaoweb

- 1 日前
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5月1日付けの産経新聞に、消費者委調査によると10代女性の半数が生成AIの使用目的に悩み相談を挙げたという記事が載っていました。
とても、とても心配になりました。何をそんなに心配になったのか、少し私見を述べてみようと思います。
精神分析では、人のこころは生まれた時から(最近では胎児の時からという説もあります)他者との関係の中で成長していくとされています。こころの成長のために二つの大切なことを、こころはしています。一つは、気持ちを表出することで、もう一つは、他者の機能などを自分のこころに取り入れることです。
例えば、赤ちゃんは、何もかもが初めてで理解できない世界で、自分の不快な気持ちを大きな声で泣いて表出(排出)します。そうすると、養育者の人が「どうしたのかな?」と考えてくれます。イギリスの精神分析家のビオンという人は、これを「物思い」と呼んでいます。養育者の人は抱っこもしてくれるでしょう。ビオンは、これを「抱えること」と呼んでいます。そして、お腹が空いているようなら「お腹が空いたのね」とおっぱいを飲ませてくれます。赤ちゃんは心身ともに満たされます。このようなことを繰り返すうちに、赤ちゃんは自分のお腹が空いたという身体感覚を「知る」ことになり、話せるようになったある日「お腹すいた」と言葉にします。また、自分の身体感覚をしばらく「抱えて」持ち堪えることができるようになったり、「どうしたんだろう」と考えることができるようになります。これは、養育者の人との関係の中で、養育者の抱えたり考えたりする機能を、赤ちゃんが自分のこころに取り入れることによるものです。
このようにして、成長するにつれて養育者の人だけでなく様々な人との関係の中で、赤ちゃんのこころは成長していきます。こころは止まることなく、幼児さんへ、子どもへ、大人へと成長していきます。
その途上で、生成AIに悩み相談をすることで、こころ(子どもも大人も)は何を取り入れるのでしょうか。こころを持たない機械の機能を取り入れるのでしょうか。それとも、生成AIに見ている理想化した自分の良いこころの部分を、再度取り入れるのでしょうか。いずれにしても、どこか荒涼としたものを感じ、果たしてこころは本当の意味で成長していくのだろうかと疑問に思います。
もう一つ、誰もが薄々感じているとは思うのですが、どうやらスマホには中毒性があるように思うのです。
これらのことを考え合わせると、人のこころの行方がとても心配になるのです。たとえそれがコロコロ変化して面倒くさいなと感じることがあっても、本当は、こころは自然界のアナログな経験や他者との親密な関係を求めているのではないのかなと思うのです。
生成AIに悩みのとりあえず相談をすることは否定はしませんが、その続きは誰かに話してほしいなと思うのです。自動販売機のように即座に思うような結果が出ないかもしれませんが、ゆっくり時間をかけて変化していくのを感じながら話してみて欲しいなと思うのです。
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