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  • 執筆者の写真村田りか

Q.精神分析的心理療法を受けたらどうなるの?

更新日:2023年9月6日


精神分析的心理療法は、毎週曜日と時間を決めて行います。思いついたことを、何でもお話ししていただきます。子どもの場合は、思いつくまま遊んでいただきます(危ないことは止めますが)。それで、どうなるの?何がわかるの?という疑問が生まれてきます。もちろんクラエイントによって、困りごとや心配ごと、解決したいこと、目標が違いますので、クライエント次第と言えばそうかもしれません。話したり遊んだりするセラピストとの関係の中で、言語や非言語で表現されていることを、セラピストが受け止めていきます。セラピストと話し合うこともあります。話したくないことは、話して頂かなくても大丈夫です。見た夢の話や、些細なこと意味のないように思えることでも話していただいて大丈夫です。そうやって毎週話すことで、まだ意識していないことを探索していきます。これまでの積み重ねで今の状況が生まれてきた、その源泉を探す冒険でもあります。とても時間と根気のいる作業になりますが、その道のりの途中で「私って、こんなことを考えていたんだ」「私って、こんな風に考えていたんだ」と思い当たることもあります。すっかり忘れていたことを思い出すこともあります。その時「クスッ」と笑ってしまうことも、ショックで悲しみに暮れてしまうことも、怒りが込み上げてくることもあるかもしれません。セラピストと一緒に、笑ったり悲しんだり怒ったりしているうちに、自分のいろんな側面に光が当たり始めます。自分への理解が深まれば、他人への理解も深まっていくものです。幼いお子さんの場合は、目に見えて回復していきますが、大人はこれまでの道のりが長い分、回復はゆっくりで時間がかかります。それでも、お話を聞いてもらう経験と、自分のことについて考えてもらう経験は、徐々にクライエントの心に積み重なり力を発揮するようになっていきます。特に大変な症状がなくても、自分の人生を振り返る目的で気軽に、精神分析的心理療法を受けてみるのもいいかもしれません。

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