小学校高学年くらいから、あるいは中学生になった途端、タバコを吸い始める子どもが少なからずいます。最初は「イキって」「格好つけて」かもしれませんが、その結果やめられなくなります。こんなふうに一足飛びに大人になろうとする子どもの心には何が働いているのでしょうか。法律違反、体に悪い、周りの人にも健康被害を与えるなど、正論は功を奏しません。その子一人一人の心模様があります。複雑に絡み合った気持ちの葛藤があります。本人が全く気がついていないところで動いている力動があります。そういった何が何だか分からない気持ちのしんどさを、分かってくれる理解してくれる大人がいるかもしれないという希望を持ってタバコを吸っているのかもしれません。
村田りか
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