こころは生きていけるように色々工夫をします。その工夫がうまく機能しなくなった時に人は苦しくなります。それでも誰にも必ず生きていけるための能力があります。心理療法では、お話をしていく中で、今の自分に合った新しいこころの工夫を考えたり、自分の能力を見つけ出したりしていきます。セミが自分の力で孵化して、ゆっくりと羽根を乾かして飛び立つように、自分の力で自分のペースで新しい自分になっていきます。セミは羽根を持った新しい自分をどう経験しているのでしょうか。想像もできなかった姿なのでしょうか。新たな世界は怖くはないのでしょうか。
子どもにとっても、大人にとっても、変わっていくのは怖いものだと思うのです。
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