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  • 執筆者の写真村田りか

子どもの気持ちが分からない


梅雨が明けて、朝の真っ青な空を見ていて、「そうそう」と思ったことがあります。

「話してくれない」「気持ちが分からない」「何を考えているのか分からない」と、よく聞きます。でも実は、子どもが何歳になっても、することは同じ。年齢が上がるほど、問題は大きく複雑にはなりますが。それと、これが大事なのですが、答えがあるわけではないのですが。お母さんは言葉を持たない生まれたての赤ちゃんが泣くと、「どうチタンですか?」とか言いながら考えますよね。お腹が空いたのか、おしっこかうんちでオムツが濡れているのか、眠いのか。そして「お腹が空いていたんだね」「オムツが気持ち悪かったんだね。さっぱりしたね」「眠いのね」とか優しく声をかけながらお世話をします。今日のような暑い日には、ちょっと団扇で仰ぎながら「暑かったのね。涼しいね〜」ということもあるかもしれません。基本的に大きくなっても同じことをしてみてください。話してくれなくても、言葉を持たない赤ちゃんのように。「どうしたの?」「別に」「怒ってるみたいだから」ここで終わり。もし話してくれたら、特に思春期の子どもには「(興味を持った)ふ〜ん」。答えも解決策も正論も気の利いた言葉も要らないのが、子どもの心を開きます。そうするうちに大人になっても話してみようかなぁと思えるようになるように。そしたら、辛いことがあっても、もうちょっと頑張ってみよう、ダメだったら話を聞いてもらえるからって思えるような人になるように。

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