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サボっているとしか言いようがない

執筆者の写真: 村田りか村田りか

寒い朝、お地蔵様の横で一輪の黄色い花が咲いていました。上をむいて誇らしげです。

ふっと「サボっているとしか言いようがない」という言葉を思い出しました。

随分前に、学校に足が向かなくなった高校生が理由を聞かれて言った言葉です。

高校生が学校に出席できないことは死活問題です。最悪、留年や退学まで考えないといけなくなります。切羽詰まった両親が理由を聞いたというわけです。この言葉を聞いたら、両親でなくても、大人は「なんでや!」となってしまいがちです。

本人の話を詳しく聞くと、とても情熱をかけてしていることがあり、それはプロを目指しているのかと思うほどの情熱の入れようでした。そのため、学校に行くよりも、そのことを優先したいのだということでした。文字通り「サボっている」わけではなかったのです。ただ、その子は言葉に困り「サボっている」という言葉を使い説明不足で誤解されたようでした。

言葉に困って、短略的に短いありふれた言葉を発してしまい誤解される子どもがいます。年少の子どもはもとより、大人に近くなった子どもでもそうです。天邪鬼なところが邪魔している場合もあります。説明することが苦手な場合もあります。そもそも説明する必要に気がついてないこともあります。自分が知っていることは相手も知っていると思い込んでいる場合もあります。気持ちを汲みながら、ゆっくりお話を聞いてみないとわからないものです。

 

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