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こころが生まれる振り出しの振り出し

白露 草露白


朝露が降りる頃だそうです。確かに朝晩は少し空気が冷んやりしてきましたが、まだまだ朝露が降りるとは思えない暑さです。それでも田圃では実りを迎えているのか、スズメもこれまでのようにガツガツとパンを食べなくなりました。「今のうちに」とイソヒヨドリがやってきて、スズメの代わりにパンを食べていました。


赤ちゃんは、生まれたての時はお母さんとの間でこころが育っていきます。そこで大切なのは、完璧ではない、ほどほどに世話をしてくれるお母さんなのだと、ウィニコットという人は言うています。「なんでや〜」と泣いている間に、ある時、お父さんや、きょうだいや、祖父母や、様々な人が赤ちゃんが気づいていきます。こうやって生後間もなくの赤ちゃんが、お母さんの代わりに自分の周りにいる人にニーズを満たしてもらっている姿が観察されます。だから、子どもたちと関わる皆が子どもたちのこころを育てる大切な役割を果たしているのだと思うのです。


これは大人になってからも人との出会いで、こころが成長していくことに繋がっていきます。

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